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ウンカ類に卓効!新規箱処理剤成分トリフルメゾピリム(ピラキサルト、商品名:ゼクサロン) | 農薬ラボラトリー:農薬有効成分ブログ

ウンカ類に卓効!新規箱処理剤成分トリフルメゾピリム(ピラキサルト、商品名:ゼクサロン)

ウンカ類に卓効を示す農薬成分をみなさんはご存じですか?

九州の水稲ウンカ類、特段ツボ枯れを引きおこすトビイロウンカの防除が重要です。

トビイロウンカは中国大陸、東南アジアから梅雨前線にのって日本に飛来します。近年では九州にとどまらず中国、四国地方まで被害が拡大しています。

長期残効のある水稲育苗箱処理剤と本田防除によってトビイロウンカを防除することでツボ枯れの発生を抑えれます。

また、トビイロウンカだけではなく、各地で縞葉枯病のウイルスを媒介するヒメトビウンカが問題となっています。

困ったことに、これらウンカ類の殺虫剤抵抗性が全国で問題となっています。

今回はウンカ類に特化、卓効のあるトリフルメゾピリム(ピラキサルト、商品名:ゼクサロン)について解説します。

トリフルメゾピリムの基本情報

トリフルメゾピリムとは

トリフルメゾピリムはデュポン社(現 Corteva Agrisiceince 社)により創製された新規化合物でです。

水稲の重要害虫であるウンカ類・ツマグロヨコバイに対して高い活性を有します。日本では全国農業協同組合連合会とデュポン・プロダクション・アグリサイエンス株式会社が共同開発を進め、水稲育苗箱処理剤用にピラキサルトを 0.75%含有する粒剤ゼクサロン箱粒剤として 2018 年 9 月 21 日に農薬登録を取得されました。

ただし、ウンカ類とヨコバイ以外にの害虫に効果を示さないため、単剤では販売をせず、各種混合剤を販売されています。効果については下記の項目で解説します。

下記はトリフルメゾピリムの物理化学的性質と構造式です。

大上恵、彌富丈一郎、阿部新太郎 新規殺虫剤トリフルメゾピリム(ピラキサルト TM)の生物活性
日本農薬学会 農薬生物活性研究会 第37回農薬生物活性シンポジウム

トリフルメゾピリムの名称について

トリフルメゾピリム有効成分の名称です。

有効成分の通称としてピラキサルトという名称がついています。

セクサロン箱粒剤は水稲育苗処理剤としてトリフルメゾピリムを0.75%含有する粒剤の製品名です。

有効成分の通称:ピラキサルト(Pyraxalt)
一般名:トリフルメゾピリム(ISO name:Triflumezopyrim)
化学名(IUPAC): 3,4-dihydro-2,4-dioxo-1(- pyrimidin-5-ylmethyl)-3(- a, a, a-trifluoro-m-tolyl)-2H-pyrido[1,2-a]pyrimidin-1-ium-3-ide

ウンカ類の分類(種類)と既存薬剤の効果

まずは基本的な知識からご紹介!ウンカ類と、ウンカ類の仲間ヨコバイについて解説します。

イネを加害し、寄生するウンカ類にはトビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカの3種類がおり、古くからイネの重要害虫として知られています。

トビイロウンカ

寄生する植物がイネに限られているため、日本では越冬ができません。

毎年、梅雨時期に6月から7月に梅雨前線のジェット気流にのって飛来します。飛来からほぼ1ヶ月後の7月末から8月中旬にかけて第1世代成虫、更にほぼ1ヶ月後の8月末から9月中旬にかけて第2世代成虫、そして9月下旬から 10 月にかけて第3世代成虫が出現します。

第1世代まではセジロウンカと比べて低密度ですが、その後の増殖は著しくイネを吸汁加害しながら9月中~下旬頃から急激に幼虫が増加します。このことからトビイロウンカは「秋ウンカ」と呼ばれます。飛来が多い年や地域では8月中~下旬に坪枯れすることもあるが、普通は9月下旬から 10 月にかけて坪枯れが発生する。

セジロウンカ

セジロウンカもトビイロウンカ同様に日本では越冬ができません。

毎年、梅雨時期に6月から7月に梅雨前線のジェット気流にのって飛来します。トビイロウンカとともに海外から飛来するが、その飛来量はトビイロウンカに比べ非常に多いです。イネの活着期から分げつ期にかけて本虫の異常多飛来がみられた場合、次世代幼虫の吸汁による初期生育の抑制されます。

7月下旬~8月上旬(最高分けつ期~幼穂形成期)の寄生数が多い場合、品質・収量に影響を及ぼすことがあり、「夏ウンカ」と呼ばれます。

ヒメトビウンカ

ヒメトビウンカはイネがなくなる秋以降もイネ以外にも越年性 のイネ科作物(小麦,大麦、イタリアンライグラスなど)やイネ科雑草で越冬します。また、梅雨期に海外からも飛来します。

第1世代成虫は5月中旬~6月中旬に水田に侵入し、第2世代幼虫は6月中下旬、第2世代成虫は7月上旬から発生します。

縞葉枯病ウイルスはヒメトビウンカによって媒介され、このウイルスは経卵伝染します。縞葉枯病の発病はヒメトビウンカ保毒虫の発生量と密接な関係があり、縞葉枯病ウイルスの保毒虫率が5%を超すと、本病が多発するとされています。平均 20 日間の潜伏期間を経て発病します。

イネ作前期に発病すると「ゆうれい病」になり発病茎は枯死します。

ツマグロヨコバイ

イネ科雑草で越冬します。ツマグロヨコバイは萎縮病ウイルスの媒介虫です。

イネに吸汁加害はあるものの、トビイロウンカ、セジロウンカと比べて実被害は少ないと言われています。

薬剤感受性

ウンカ類にネオニコチノイド系の殺虫剤は効かないのか?トリフルメゾピリム以前のこれまでの薬剤の効果について気になるところです。

農研機構九州沖縄農業研究センターから出されているウンカ類に対する感受性に関する文献から効果について下記の表にまとめました。

ただし、ヒメトビウンカについては日本で越冬可能であるため地域により感受性は異なっています。九州地域における海外から飛来してくるウンカ類に対する効果だということを念頭に置いて参照ください。

引用元で報告されている内容 ○:感受性が低下していない、△:感受性の低下が一定程度回復した、×:感受性が低下

松村正哉 日本に飛来するトビイロウンカとセジロウンカの薬剤感受性の長期的変動
植物防疫 2015年 第69巻 第1号 P.13-17
松村正哉 真田幸代 我が国におけるイネウンカ類3種の薬剤感受性の動向
薬剤抵抗性水稲病害虫対策検討会資料 2013.2.26

熊本県病害虫防除所からトリフルメゾピリムの感受性検定結果が発表されています。

現在までトリフルメゾピリムのウンカ類に対する感受性の低下は認められていません。

トリフルメゾピリムの特長

トリフルメゾピリムの効果

トリフルメゾピリムはカメムシ目害虫であるトビイロウンカ、ヒメトビウンカ、セジロウンカ及びツマグロヨコバイに対して高い効果を有し、浸透移行性に優れ、長期残効性も有しています。

トリフルメゾピリムは浸透移行性と長期残効性を有し、水稲育苗箱処理剤として長期間の高い効果が期待できます。

既存薬剤への感受性が低下したトビイロウンカの発生がみられます。トリフルメゾピリムは既存薬剤への感受性の低下したトビイロウンカに対しても感受性のウンカ類と同等の高い効果を示します。

トリフルメゾピリムの何がすごいのか?

トリフルメゾピリムウンカ類に対して既存剤と比較して非常に速効的で、長い残効があります。

ヒメトビウンカの吸汁による縞葉枯病とトビイロウンカによる坪枯れを防除することができます。

速効性

下記の表はトビイロウンカに対してトリフルメゾピリムの効果がみられる速度を示したものです。

トリフルメゾピリム(ピラキサルト)はトビイロウンカの成虫を90%死亡させるまでに掛かった時間が短く、比較した薬剤よりも1.5~6倍速いという速効性があります。

大上 恵・阿部新太郎 “新規殺虫剤ピラキサルト™の特長” 植物防疫第73巻第2号 2019年2月号 P.62-65

長期残効性

下記の図はトビイロウンカに対する残効性を示しています。

トリフルメゾピリム(ピラキサルト)トビイロウンカの密度を試験期間を通じて安定して低く抑制し比較した薬剤よりも長く効いています。

大上 恵・阿部新太郎 “新規殺虫剤ピラキサルト™の特長” 植物防疫第73巻第2号 2019年2月号 P.62-65

トリフルメゾピリムの作用機構

トリフルメゾピリムは新規の殺虫成分であり、IRAC(Insecticide Resistance Action Committee)において作用機構は既存の薬剤とは異なり新規のサブグループであるグループ4Eのメソイオン系に分類されています。

IRAC:グループ4Eメソイオン系(トリフルメゾピリムのみ分類)

既存の農薬成分に対し感受性低下した害虫個体に高い効果が期待できます。

トリフルメゾピリムは害虫の神経系に作用し、異常な神経伝達となり脱感作(昏睡)状態を引き起こします。これは、グループ4の他のサブグループに属する既存剤が異常な興奮状態を引き起こす作用と異なり、トリフルメゾピリム特有の作用です。

また、害虫の抵抗性として害虫が薬剤を解毒分解することがあります。グループ4に属する他の既存剤が影響を受ける解毒分解に対して、トリフルメゾピリムは作用を受けないことが確認されています。

トリフルメゾピリム含有製品

トリフルメゾピリムを含有する農薬製品を農薬登録順ご紹介します。

ほとんが箱処理剤で、その他は種子処理や箱灌注処理剤です。

各農薬製品に含まれる農薬成分は上から初回登場した際に簡単に紹介しています。

2回目以降は紹介しませんのでご了承ください。

JAゼクサロン箱粒剤

全国農業協同組合連合会(JA品)が登録取得した箱処理剤。未発売、初期登録取得用。

トリフルメゾピリム(ウンカ剤)

サンスパイク箱粒剤

三井化学クロップ&ライフソリューション(商系)の箱処理剤。

自社開発の殺菌剤トルプロカルブを含有しています。トルプロカルブはメラニン合成を阻害していもち病に活性を示すほかにイネの病害に対する抵抗性を誘導しもみ枯細菌病や白葉枯病等の細菌病に効果があります。

クロラントラニリプロールは外資メーカーデュポン(FMCに原体移管)・北興化学工業が共同開発したジアミド系の殺虫剤です。製品名はフェルテラ。フェルテはイネミズゾウムシ、イネドロオイムシの初期害虫のほか、ニカメイチュウやコブノメイガ等のチョウ目に効果があります

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・トルプロカルブ(いもち剤・抵抗性誘導剤)

サンエース箱粒剤

三井化学クロップ&ライフソリューション(商系)の箱処理剤。

サンスパイク箱粒剤に紋枯剤が足されています。

シメコナゾールは三共(現三井化学クロップ&ライフソリューション)が開発したDMI剤に分類される殺菌剤です。水稲分野における製品名はモンガリット。モンガリットは紋枯病・疑似紋枯症・稲こうじ病・墨黒穂病・穂枯れに有効です。

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・シメコナゾール(紋枯剤)・トルプロカルブ(いもち剤・抵抗性誘導剤)

フェルテラゼクサロン箱粒剤

北興化学工業(JA品)の箱処理剤。

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)

ビルダーフェルテラゼクサロン粒剤

北興化学工業(JA品)の箱処理剤。

サンスパイクといもち時が異なる。

プロペナゾールは明治製菓(現三井化学クロップ&ライフソリューション)が開発した殺菌剤です。製品名はオリゼメート。オリゼメートはいもち病等の病害に直接的な活性はなく、イネの病害に対する抵抗性を誘導することで病害を防除する抵抗性誘導剤です。オリゼメートはいもち病・白葉枯病・もみ枯細菌病・穂枯れに優れた効果を発揮します

ビルダーフェルテラゼクサロンのビルダーはプロペナゾールの含有量が10%のときの商品名です。

商品名Dr.オリゼとはプロペナゾール24%と含有量が異なります。

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・プロベナゾール(いもち剤・抵抗性誘導剤)

スクラム箱粒剤

北興化学工業(JA品)の箱処理剤。

ビルダーフェルテラゼクサロンに紋枯剤が足されています。

ペンフルフェンはバイエルクロップサイエンスが開発したSDHI剤に分類される殺菌剤です。商品名はエバーゴル。エバーゴルは紋枯病に優れた防除効果を発揮します。

イソチアニルはバイエルクロップサイエンスと住友化学が共同開発した殺菌剤です。イソチアニルの商品名はルーチン(バイエル)とスタウト(住友化学)。イソチアニルはプロペナゾールと同様にイネの病害に対する抵抗性を誘導することにより病害を防除します。プロペナゾールと比較して低含量で高活性である点が違います。イソチアニルはいもち病・白葉枯病・もみ枯細菌病・穂枯れに優れた効果を発揮します

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・イソチアニル(いもち剤・抵抗性誘導剤)・ペンフルフェン(紋枯剤)

防人箱粒剤

協友アグリ(JA品)の箱処理剤。

サンスパイク、ビルダーフェルテラゼクサロンといもち剤が異なる。

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・イソチアニル(いもち剤・抵抗性誘導剤)

箱維新粒剤/箱将軍粒剤

箱維新は協友アグリ(JA品)、稲将軍は住友化学(商系)の箱処理剤。

防人に紋枯剤が足されています。

フラメトピルは住友化学が開発したSDHI剤に分類される殺菌剤です。フラメトピルの製品名はリンバー。リンバーは水面施用においても十分な効果が得られるように選抜された紋枯剤です。

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・イソチアニル(いもち剤・抵抗性誘導剤)・フラメトピル(紋枯剤)

フルスロットル箱粒剤

クミアイ化学工業の(JA品)の箱処理剤。

スクラム箱粒剤とは初期害虫・チョウ目剤が異なっています。

シアントラニルプロールは外資メーカーデュポン(FMCに原体移管)が開発したジアミド系の殺虫剤です。製品名はパディート。パディートはイネミズゾウムシ、イネドロオイムシの初期害虫のほか、ニカメイガやコブノメイガ等のチョウ目に効果があります

パディートはフェルテラと比較して浸透移行性と殺虫スペクトラムが広がっていますが、水稲分野における効果比較データが見つかりませんでした。クロラントラニルプロールはチョウ目対する効果が高く評価されています。

シアントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・イソチアニル(いもち剤・抵抗性誘導剤)・ペンルフフェン(紋枯剤)

ゼクサロンパディート箱粒剤

クミアイ化学工業(JA品)の箱処理剤。

フェルテラゼクサロンと初期害虫・チョウ目剤が異なっている。

シアントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)

アンコール箱粒剤

クミアイ化学工業の(JA品)の箱処理剤。

サンスパイク、ビルダーフェルテラゼクサロン、防人といもち剤が異なる。

トリシクラゾールはMBI-R剤に分類される殺菌剤である。トリシクラゾールの商品名はビーム。ビームはいもち病の予防剤として定評があります。

しかし、下記のようにいもち病に対する長期残効は期待できません。

ビーム箱粒剤は(中略)葉いもちに対する防除効果は、高い事例から低い事例までばらつきが大きかった。(中略)穂いもちにおいては、防除価80以下であり、穂いもちに対する効果は低かった。これらのことから、ビーム箱粒剤の長期残効はみられず、葉いもちの発生時には追加防除が必要であり、さらに穂いもち防除も必要と考えられれた。

抜粋 山口純一郎 箱施薬を基軸としたイネいもち病と紋枯病の防除

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・トリシクラゾール(いもち剤)

ブイゲットフェルテラゼクサロンL粒剤

日本農薬(商系)の箱処理剤。

サンスパイク、ビルダーフェルテラゼクサロン、防人、アンコールといもち剤が異なる。

チアジニルは日本農薬の開発した殺菌剤です。チアジニルの商品名はブイゲット。ブイゲットはプロペナゾールと同様にイネの病害に対する抵抗性を誘導することにより病害を防除します。いもち病のほか、もみ枯細菌病、白葉枯病に効果を示します。

ブイゲットフェルテラゼクサロンLの商品名末尾のLはブイゲットの含有量が6.0%を意味します

箱処理剤において、商品名末尾にLがない場合のチアジニル12%と含有量が異なります。本田処理剤ブイゲット粒剤はチアジニル6.0%です。

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・チアジニル(いもち剤・抵抗性誘導剤)

ブイゲットハコレンジャーL粒剤/ハコガード粒剤

日本農薬(商系)の箱処理剤。

ブイゲットフェルテラゼクサロンLに紋枯剤が足されています。

チフルザミドは外資メーカーモンサント(日産化学に原体移管)が開発した殺菌剤です。チフルザミドの商品名はグレータム。グレータムは紋枯病のすべてのステージ菌核発芽・進展・形成)に阻害します。

ブイゲットハコレンジャーLの商品名末尾のLはブイゲットの含有量が6.0%を意味します

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・チアジニル(いもち剤・抵抗性誘導剤)・チフルザミド(紋枯剤)

ブーンゼクテラ箱粒剤

クミアイ化学工業(JA品)の箱処理剤。

サンスパイク、ビルダーフェルテラゼクサロン、防人、ブイゲットフェルテラゼクサロンとはいもち剤が異なる。

ジクロベンチアゾクスはクミアイ化学工業が開発した殺菌剤です。ジクロベンチアゾクスの商品名はブーン。ブーンはプロペナゾールと同様にイネの病害に対する抵抗性を誘導することにより病害を防除します。

クロラントラニリプロール(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・ジクロベンチアゾクス(いもち剤・抵抗性誘導剤)

ペキサロンフロアブル

北興化学工業(JA品)の稲育苗箱潅注専用剤。登録は外資メーカーコルテバが取得。

ゼクサロン単剤で育苗箱に灌注して使用する薬剤です。

トリフルメゾピリム(ウンカ剤)

ルミスパンスFS

登録は外資メーカーコルテバが取得。北興化学工業(JA品)、日本農薬(商系)が販売する水稲種子処理剤。

ゼクサロン単剤で水稲の種もみに直接薬剤をコーティングするタイプです。

育苗箱で育苗用の種もみにのみ使用できます。登録上、直播の種もみには使用できません。

トリフルメゾピリム(ウンカ剤)

ブイゲットパラタスL粒剤

日本農薬(商系)の箱処理剤。

サンスパイク、ビルダーフェルテラゼクサロン、防人、アンコール、ブーンゼクテラといもち剤、初期害虫・チョウ目剤が異なる。

スピネトラム(通称はジェンベルバ)は外資メーカーデュポン(現コルテバ)の開発した殺菌剤です。スピネトラムの商品名はエザルタ。エザルタはコブノメイガをはじめとするチョウ目害虫に優れた殺虫効果と持続性を有します。

ブイゲットフェルテラゼクサロンLの商品名末尾のLはブイゲットの含有量が6.0%を意味します

箱処理剤において、商品名末尾にLがない場合のチアジニル12%と含有量が異なります。本田処理剤ブイゲット粒剤はチアジニル6.0%です。

スピネトラム(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・チアジニル(いもち剤・抵抗性誘導剤)

ビームパラタス箱粒剤

北興化学工業(JA品)の箱処理剤。

ブイゲットパラタスといもち剤が異なる。

ビームは下記のようにいもち病に対する長期残効は期待できません。

ビーム箱粒剤は(中略)葉いもちに対する防除効果は、高い事例から低い事例までばらつきが大きかった。(中略)穂いもちにおいては、防除価80以下であり、穂いもちに対する効果は低かった。これらのことから、ビーム箱粒剤の長期残効はみられず、葉いもちの発生時には追加防除が必要であり、さらに穂いもち防除も必要と考えられれた。

抜粋 山口純一郎 箱施薬を基軸としたイネいもち病と紋枯病の防除

スピネトラム(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・トリシクラゾール(いもち剤)

ブーンハーデス箱粒剤

クミアイ化学工業(JA品)の箱処理剤。登録は外資メーカーコルテバが取得。

ブイゲットパラタスといもち剤が異なり、紋枯剤が足されています。

スピネトラム(初期害虫・チョウ目剤)・トリフルメゾピリム(ウンカ剤)・ジクロベンチアゾクス(いもち剤・抵抗性誘導剤)・ペンルフフェン(紋枯剤)

まとめ

本記事ではトリフルメゾピリムについて解説しました。

まとめ

トリフルメゾピリムはウンカ類に卓効を示す殺虫剤です。箱処理剤として使用した場合に長期の残効が期待できます。

九州、中四国まで飛来するトビイロウンカやゆうれい病を媒介するヒメトビウンカの防除に役立ちます。

トリフルメゾピリムを含有する製品を挙げました。箱処理剤が多くコンビネーションも多様です。箱処理剤の他にも灌注や種子処理する薬剤もあり、用途を考え薬剤選択にお役立てください。

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